book 達人のサイエンス — 真の自己成長のために#
created: 2023-08-26
updated: 2023-08-26
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概要#
達人のサイエンス — 真の自己成長のために | ジョージ・レナード, Leonard,George, 中田康憲 |本 | 通販 | Amazon
人生のさまざまな領域で「達人」と呼ばれる例外的な人々。
彼らは自らの精神と肉体をどう鍛練しているのか 生命のリズムとひとつになれる優美な人生修行の哲学、「マスタリーの道」をわかりやすく解説。
なにかを習得しようとする時に現れる成長の停滞期=プラトーをいかに乗り越えるかなど、新しいことに挑戦し壁に直面している人に、勇気を与えてくれる一書です。
最近、「自分はこれが得意だ、これが好きだ」と胸を張って言えるものが欲しいと感じている。そのためには特定の領域を学習・練習することが必要だが、なにをやろうかをずっと悩んでいる。この本は対象の見つけ方というよりかは学習・練習の仕方についての本だが、今の状況を打開するヒントがないかと思い購入した。
感想#
達人の領域に行くためにはプラトーを乗り越える必要があること、成果が出ない場合でも諦めずに鍛錬を続けることなど、薄々感じていたことがはっきり言語化されていてとてもよかった。特にクライマックスは続かないということがはっきりと言葉にされていてここだけでも読む価値があった。最近は自分でもクライマックスを求めすぎていたような気がする。
マスタリーに到達できないダブラー、オブセッシブ、ハッカーについて自分はオブセッシブの傾向があると感じた。
全体的にbook 勝ち続ける意志力と主張していることはかなり似ている。ウメハラもこの本を読んだのかもしれない。
メモ#
マスタリーとプラトー#
マスタリー(達人)になるためには、幾たびも直面するプラトーを乗り越えなくてはいけない。
マスタリーとは、「初めに困難んであったことが、練習や実践を重ねるにしたがい、次第に簡単で楽しいものに変わっていく不思議なプロセス」である (p2)
「プラトー」(学習公言。学習が伸び悩んでいる時期で、学習曲線が水平になっている状態)(p14)
マスタリーの旅をするには、(中略)かなりの時間をプラトーで過ごし、(中略)練習を続けなくてはならない。(p21)
マスタリーに到達できないタイプ#
- ダブラー 新しい物好きで、プラトーに直面すると現在の領域をやめ新しい領域に移ることを繰り返す
- オブセッシブ プラトーから抜け出そうと努力をしすぎ、最終的には疲れて諦めてしまう
- ハッカー プラトーから抜け出そうと努力をせず、楽な場所に安住する、
クライマックスは続かない#
コマーシャルやドラマを見ているとクライマックスが続く人生が幸福だと思わされるが、実際にそんな人生を歩めることはありえない。それらを追求すると自己破壊(ドラッグ等)に陥ってしまう。
クライマックスではなくプラトー、すなわち永遠の「今」を愛することが必要。
達人になるキーポイント#
自己を明け渡すこと。初心を忘れないこと。
重要なことを新しく学習するときは、どういう場合でも初めの頃は馬鹿になることが必要だ(p88)
マスタリーの道を歩めなくなる理由#
マスタリーの道を歩もうとしても決意が挫けるのは、我々の肉体、精神、社会組織にホメオスタシス(恒常性)が存在するから
ホメオスタシスは、あなたにとってその変化がいいのか悪いのかを区別できない。(中略)ホメオスタシスは**どんな変化にも**抵抗するのだ(p119)
ホメオスタシスに対抗するには、ホメオスタシスに気付き、仲間を見つけ、規則的に練習すること