about ストラングラーフィグパターン#
概要#
ストラングラーフィグは日本では絞め殺しの木 - Wikipediaと呼ばれている。
イチジクが他の植物に巻き付きながら成長し、最終的に宿主を締め殺す。
ストラングラーフィグパターンはこれになぞらえて、レガシーシステムを新しいシステムへ段階的に移行する手法。
レガシーシステムの特定の機能を置き換える新しいアプリケーションを作成し、ユーザーを移行する。続けて次の機能も新しいアプリケーションに開発し、ユーザーを移行する。これを続け新しいアプリケーションへ全て置き換える。
Scrum Fest Fukuoka 2023 - 締め殺しイチジクの話 - 大きな既存システムにどう立ち向かう? | ConfEngine - Conference Platform#
ピックアップ#
- 最初に一機能について新システムを作成し、レガシーシステムからの移行を待つ。
- 移行してもらえないなら失敗、やり直す。
- 費用対効果の計測はシステム単位ではなく機能単位で考える
- 要素としてはその機能に対する開発費用、移行してきた人の数、生まれる利益...
- 全ての機能を新システムに移してはいけない。それをやってしまうと新システムがまたレガシーになる。本当に必要なものだけを開発してなるべく小さくする。
- 世の中のサービスの6割の機能は使われていないという話もある
- 機能数ではなくビジネスアウトカムで比べる
- 古いシステムをそれでも使いたいという人たちには費用を払ってもらう
所感、議論#
- 講演内容はtoBシステムを対象としてそう
- 移行はユーザー側へのメリットや納得できる理由を提示しないと理解を得られない
- 効果測定が難しそう。移行着手前にステークホルダーと効果測定について同意しておく必要があるのでは
参考#
ストラングラー フィグ パターン - Azure Architecture Center | Microsoft Learn
モノリシックなシステムから柔軟性の高いシステムへの転換を考える - Qiita