コンテンツにスキップ

blog エンジニアは業務時間外も勉強すべきか#


created: 2023-08-14
updated: 2023-08-14


「エンジニアは業務時間外も勉強すべきか」というテーマは業界的にも自分の中でも定期的に出てくるので考えをまとめておく。

対象読者はは以下
- 現在ソフトウェアエンジニアとして働いてる
- 業務時間外に積極的に勉強したくはない
- プライベートで勉強をする時間的余裕はある

まずこのテーマについて考えるきっかけは大きく2つに分けられる。1つ目はIT企業の経営層や有名なエンジニアが「業務時間外も勉強すべきだ」と言い始めた場合、2つ目は自分のスキルが足りないと感じ始めた場合。(両方のタイミングが同時なこともある)

とりあえず1つ目の場合は気にする必要は無い。「業務時間外も勉強すべきだ」とわざわざ発信する意図は、その人が所属する組織(チーム企業だったりチームだったり業界全体かもしれない)でよりよい成果を出してほしいからである。しかし、それならば業務時間外に勉強するように促すのではなく業務時間内でスキルを身に着けさせていくような組織の体制づくりをするのがあるべき姿だと思う。例えば業務時間内に勉強会を開催することを許可したり、技術書購入に補助金を出したり、資格を取ると待遇が上がるようにしたり、そもそも業務時間外も勉強するような人を採用する方針にしたり、そういった努力ができる。それらをやらずにSNS等でエンジニア全体に業務時間外の勉強をすべきと言うのは個人の自由だが、それを受けて従う道理はないし、不安に感じる必要もない。

2つ目のスキルが足りないと感じ始めた場合は、まずどんなスキルを身につけたいのか、どういった状態になりたいのかを考える必要がある。その内容によっては業務の取り組み方を変えれば業務時間外の勉強は必要ないかもしれない。業務に関するスキルを勉強したいなら、業務時間内で調べ物をしたり関連する技術書を読んだりすることは問題ないはずだ。
業務時間内で勉強する時間がない、会社が許してくれない、となった時に初めて業務時間外に勉強するかを考える。そのとき勉強が必要だと思った理由と、業務時間外で勉強したくないと思っている理由が存在するはずなので、その2つを天秤にかけてどうするかを判断する。このときは勉強する/しないのゼロイチで考えるのではなく、一週間に何日やるか、一日に何分やるかを具体的に考える方がいい。時間の決め方は話すと長くなるのだけど、平日の夜に最低10分など極力負担が少ない設定をするのがおすすめ。続けやすいと精神的負担も少ないし結果的にスキルも多く身につく。

あとは「業務時間外でも勉強するエンジニアのほうが、勉強しないエンジニアよりスキルは身につく」という事実は認識しておく必要があると思う。休日のプログラミングは勉強じゃなくて遊びだよという話もあるがそれは置いといて、プログラミングを休日にもやるような人たちは大体スキルが高い。これは変えようのない事実だし、そこに不平を言っても仕方ない。

結論としてはありきたりだけど、周りと比べるのではなく自分の現状と理想を見比べてどうするかを決めるのが大事と思う。